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りんごができるまで

作業内容1月2月3月
4月
5月
6月
7月8月9月10月11月12月
雪害対策                              
剪定                             
土壌改良                                   
薬掛け                       
草刈り                     
授粉                                   
摘花・摘果                                
袋掛け                               
支柱入れ                                 
除袋                                 
葉摘み                             
玉まわし                             
収穫                            
園地後片付け                                 
 

剪定作業(2月~4月)

不要な枝や衰弱した枝を切り取り、樹勢をコントロールして樹の大きさを一定に保ちます。
単純そうに見えますが、その年の果実の良し悪しを大きく左右する重要な作業です。

土壌改良(4月)

土壌は、りんごに養分を吸われ毎年やせていきます。
よって、りんごの生育に適した土壌状態にするため、肥料や堆肥をやり、酸性になった土の矯正のため石灰をまきます。

授粉作業(5月)

りんごには、同じ品種の花粉を雌しべに付けても受精しない他家受精という性質があります。そのため、りんごの花が咲くと人の手で綿棒を使って交配する人工授粉をします。しかし、この作業はかなりの労力を必要とするため、最近ではマメコ蜂という訪花昆虫をりんご園に放ち、交配させる農家が多くなりました。

摘花・摘果(5月~6月)

りんごは、一つの花の蕾から5・6個の花が咲きます。その内、果形の良いりんごができるのは、真ん中の中心花という花に受精したものだけです。よって、不要な花は養分の浪費を防ぐため、全部摘み取ります。
また、ひとつ成りにしても、りんごはそれを全部成らせることができません。成らせ過ぎにより樹に負担がかかり、次の年の花芽の充実度が低下します。多く成らせることで果実同士の養分の競合でりんごが小さくなり、品質・味も低下します。

袋掛け(6月下旬~7月)

本来、りんごに袋を掛ける目的は、りんごを病害虫から守るためでしたが、薬剤の進歩とともに、薬剤散布で十分対処できるようになりました。
現在、袋掛けはりんごの着色を良くするために行っています。

支柱入れ(7月~8月)

この頃になると、りんごが肥大し枝が下がってきます。枝折れ防止と、日光を内部の葉にも十分に当てるために、垂れ下がった枝を支柱で上げてやります。

着色管理・除袋(8月下旬~11月)

8月下旬になると気温も低くなり、最低気温が15℃を下回るようになると、早生種「つがる」の着色管理が始まります。袋掛けをしたものは、除袋してツルもとの葉を取り、枝等の陰で着色しない部分を無くし、果実全体に着色させるために玉回し(りんごを成らせた状態のまま着色していないところを日の当たる方へりんごを回してやること)をします。また、着色を一層進めるため、地面に光を反射させる銀色の反射シートを敷きます。
尚、早生種の収穫と前後し、中・晩生種の除袋・葉摘み等の着色管理も同時に進められ、一年で一番忙しい時期となります。

収穫(8月下旬~11月)

いろいろな作業をして育てられたりんごは、早いものでは8月から収穫されます。
りんごを傷つけないように、つるを取らないように、注意して収穫します。

園地後片付け(11月~)

11月に入り、雪がちらつきはじめると、収穫後の園地では本格的な降雪の前に後片付けが行われます。
主な作業は、りんごの生育や収穫に使用された資材を片付けたり、ねずみの駆除になります。
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