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りんごについて

1875年、青森県に3本の西洋りんごの苗木が国から配布されました。
1877年、弘前で初めて実を結びました。
それから長い歳月を経て、全国の生産量の半分を占める日本一の産地となりました。
日本一の産地となったのは、決して自然環境に恵まれていたからではありません。
幾度もの生産危機を乗り越えて来たのは、先人の血の滲むような努力の結果です。
「りんごに生きる」の精神が現在のりんご生産者に脈々と受け継がれています。
三代目・四代目の世代が今のりんご生産を支えています。
これからも、時代に合わせた栽培を追求し変化し続けています。
人が作り上げた世界有数のりんご生産地がここにあります。

りんごの収穫量

  [全国の収穫量]  [青森県の品種別収穫量]
青森県のりんご収穫量は、439,000t
全国のりんご収穫量は、737,100t
青森県は全国の半数以上を占めています。
ふじの収穫量は、214,600t
つがるの収穫量は、44,100t
王林の収穫量は、42,600t
ジョナゴールドの収穫量は、36,700t
[りんごの生産動向]

りんごの効能について

みなさんは、「1日1個のりんごは、医者を遠ざける」ということわざをご存知ですか?
文字のとおり、りんごを食べ続ける事によって、医者いらずの健康が保てるということなのです。
このことわざも納得できるほど、りんごには私たちの健康に良いものがたくさん含まれています。
一般的にりんごには、次のような効能があると言われています。
高血圧予防 りんごに含まれるカリウムが、体内のナトリウムの排出を助け、血圧を下げる働きをします。
整腸作用
便秘抑制
 りんごの中のセルロース、ペクチン、リグニン、ガラクトマンナンといった食物繊維が、下痢や便秘を抑制し、整腸作用を促します。
活性酸素の消去
がんの抑制
 りんごに含まれるポリフェノールが、老化や病気の原因となる活性酸素の過剰を抑え、がん細胞の自殺を促します。
 また、ビタミンCが体内の活性酸素を消し去る働きをします。
※りんごに含まれるポリフェノールは、エピカテキン多量体と呼ばれ、お茶などの成分であるエピカテキン単量体に比べ効能が高いのが特徴です。
掻痒感等の
抗アレルギー機能
 りんごに含まれるポリフェノールやペクチンが、アレルギーの原因物質であるヒスタミンを減少させます。
虫歯予防 りんごに含まれるポリフェノールが、歯垢を形成する酵素や虫歯菌の働きを抑制します。
消臭効果 りんごに含まれるポリフェノールが、口臭の成分であるメチルメルカプタン等の生成を抑制します。
美肌効果 お肌のシミは、メラニン色素の生成によってできます。光や紫外線の刺激によって、チロシナーゼというメラニンを生成する酵素の働きが増加し、シミになってしまいます。
 りんごポリフェノールは、このチロシナーゼの働きを抑え、メラニン色素の生成を抑制します。

りんごをおいしく召し上がる方法

 りんごを食べようと思い、皮をむいた後しばらくすると表面が茶色に変色していたということはありませんか?りんごは皮をむくと表面が酸化し褐色に変化しますので、皮をむいたら弱食塩水に少し浸すと色が変わらずおいしくいただけます。
 また、りんごは冷やすと糖度が増して感じられる果物です。冷蔵庫で冷やしてからお召し上がりになるとおいしくいただけます。

蜜入りりんごとは

 皆さんは、蜜入りりんごを召し上がったことはありますか?
りんごを割ってみると、果実の中心に透き通った黄金色の蜜が入っています。この蜜は「ソルビトール」という糖の一種で、りんご・なし・さくらんぼといったバラ科果樹の場合には、葉の光合成で作られます。この蜜が入っていれば、そのりんごが完熟状態で本当の食べごろを迎えていることになります。
 しかしながら言い換えてみると、蜜入りりんごは、完熟=熟れが進んでいると考えることもできます。
 通常、蜜は時間の経過とともに果実内に散って無くなるものですが、まれに散らばらずに内部褐変(蜜部分が飴色に変化すること)の状態になってしまう場合もあります。りんごに蜜が入っていた場合は、なるべく早めに召し上がることをお勧めします。

りんごの保存方法

 りんごは、低温で湿度の高い場所で保存すると長く日持ちする果物です。
 ご家庭でりんごを上手に保存するには、りんごの表面を霧吹きなどで濡らし、そのままビニール袋にいれて密封して、冷蔵庫の野菜室で保存すると、長く日持ちします。霧吹きでりんごの表面を濡らしておくと、冷蔵庫の中に保存しても水分が失われるのを防ぎ、みずみずしい状態を比較的長く保つことができます。
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